自分の頭を使って考えること

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ライフネット生命保険創業者の出口治明さんが8月21日の日本経済新聞の女性欄に書かれてあった「ダイバーシティ進化論」には、「働き方改革」に関し示唆に富む内容が書かれてありました。
1. ビジネスパーソンに今、最も必要とされる能力は「考える力」だ。言い換えれば教養を身に付けることだ。
2. 教養とは、知識と知識を組み合わせ、応用しながら自分の意見を組み立て上げる力のことだ。
3. なぜビジネスに教養が必要なのか。
日本経済が、労働集約型の工場モデルから、サービス業中心の産業構造に転換したからだ。組織や上司に忠誠を誓い、残業を厭わず働き続ければ結果も評価も付いてくる工場モデルの時代は過ぎ去り、自分の頭を使って考え、斬新なアイディアを生みだし、イノベーションを起こす力が求められている。
4. 自分の分野を深掘りしつつ、なるべく遠いジャンルの知識や時空を隔てたところで見出された知識を取り入れることで、オリジナリティーは強化され素晴らしいアイディアとなる。
そして、脳を刺激し続けることで考える力も磨かれていく。
働き方改革が叫ばれていますが、特に人生100年時代の3段階(教育〜仕事〜余生)を迎えた現代に於いて、35年以上ある余生を今までの余生の概念のまま生きていくのか、生き方の哲学が問われています。人生の後半戦(65歳〜100歳〜120歳)を如何に生きるか。やはり「働く」ことを中心に置かないと侘しい老後になると思うのです。
大手企業に於いても「テレワーク」を導入する企業が出てきていますが、ビジネスマンに限らず全ての「働く」観点からもテレワーク的働き方の発想はこれからは不可欠と思います。
※テレワークとは?
情報通信手段を取り入れた就労形態。通勤する際の、交通機関混雑緩和遠距離によるさまざまな問題の解消を目的とし、SOHOサテライトオフィスなどの新しい就労形態が生産性の向上につながると期待されている。
私はビジネスマッチングを生業としておりますので、人に会うことが仕事です。それもありとあらゆる業種、規模の会社の役職員の方々と日々お会いします。出口さんのお話は当にその通りと腹にストンと落ちますし、仕事の仕方もテレワークな働き方になっています。結果、図らずも時代の先端を行っているのだと、自らの運の良さを天に感謝しなければなりません。
OUEN塾では、若者が「人生を自らの考えで以って生きる」ことの歓びを感じて社会に巣立っていってほしいと思います。
小林 博重