幸せな人生とは、選択肢がある人生である.

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「“好き”を仕事に変える」(沖中幸太郎著/アルファポリス)を読みました。本書は、アルファポリスビジネスで連載中のインタビュー企画「道を極める」のインタビュー集です。12名の“好き”を仕事に変えて生きてきた人たちは、どうやってその道に辿り着いたのか。彼らの言葉は経験に裏打ちされていて奥深いものがあります。「好き」を働く原動力に変え、自分の道を開拓してきた者だけが辿り着くことができる景色があるのです。
私も紆余曲折の人生でしたが、振り返ってみると、同じく“好き”を仕事に変えてきて今があると思っています。
自分を誤魔化して嫌なことをやり続けるよりも、心の底から楽しめるものを探して、とことんうちこんだほうがいい。
やりたいことに純粋に突き進んでいけば、“やるべきこと”すら変わってくる。
チャンスが巡ってきたとき、そのチャンスを掴むためには、日頃の準備が欠かせない。等々
沖中さんは巻末に、以下のコメントを書いています。
決して楽ではなかったはずの道。それを振り返る皆さんの顔は一様に「笑顔」だったのが印象に残っています。
インタビューアーとしてさまざまな人生を覗かせてもらうなかで、「幸せとは選択肢があること」なのではないかと、常々感じています。自らの選択で選んだ道ならば、それが他人からどんなに過酷に見えても、綺麗に舗装された選択肢のない道を歩むよりも幸せなのかもしれない・・・・・・。
そうですね。人は絶えず人生を選択しながら生きているのですが、大きな分かれ道に出くわすと、殆どの人は広い舗装された安全と思われる道を選ぶのです。
決して、絶えず危険な道を選ぶことが人生を幸せにすることではありませんが、長い人生には、大きな転機、伸るか反るかの大博打を打たなければならないことが一度ならずあるものです。それが沖中さんの言う「選択肢があること」だと思います。
幸せな人生とは、選択肢がある人生である。
私は心からそう思います。
小林 博重