7月30日の産経新聞の『小さな親切、大きなお世話』に曽野綾子さんが「人を見る目も防衛力」と題したエッセーを書いています。
私は銀行の人事部で7年以上に亙り採用や人事異動に関わっていたことや、私が人と人とを結びつけるビジネスを生業にしていることもあり「人を見る目も防衛力」は真に真実と納得するものです。人を見る目がなくて人さまにご迷惑をおかけすることは間々あることです。
稲田朋美防衛大臣が辞められて、私は少しほっとしている。大した理由ではない。外見だけでも、あの方は防衛大臣に適さない。
先般、アメリカから、マティス国防長官が来られて、稲田防衛大臣と並んで記念撮影をされたが、その写真だけでも私は不安定な気分になった。通俗的な言葉でいえば、小学生と大人が不自然に並んでいるような印象だったのである。
日本の防衛大臣とアメリカのこさのお二人は、あまりにも違いすぎていた上、その後の報道でも、防衛大臣の隠れた人間的パワーや、人並みはずれた疑い深さや深慮を示すエピソードも伝わってこず、どうしてこういう人物が「戦略」も「圧し(おし)」も要る防衛大臣に就任したのか不思議でならない。
戦後の日教組的単純な「皆いい子」式の教育が、視野の狭い人間を作ったのだ、と私は思っている、のだが、学校秀才に違いない稲田大臣の人間的魅力のなさを見ていると、これは教育の問題か、安倍首相という方に人を見る目がなくて、しばしば人事において間違っておられるこさに由来するさか、政治から遠い地点にいる私には見当もつかない。 人間的魅力も人を見る目も、防衛力の一因のはずだ。
私は全くオールラウンダーではなく、たった一つぐらいしか「得手」と人さまに自信を持って言うことができるものを持ち合わせていません。だからこそ、私が持ち合わせていない多くの能力を持っている人のお力を借りてでしか想いを果たすことができないと思っています。そのため自ずと「人を見る目が防衛力」と思うのです。 むしろ、たった一つしか得手がないことが幸いしているのだと思っています。
考え方一つで幸せになったり不幸せになったりします。
ストレスも考え方によってストレスでなくなるものです。
ストレスのない幸せな人生を送りたいものです。
小林 博重
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