産経新聞の「産経抄」から

7月29日の産経新聞の「産経抄」の小論を読み、産経の論説委員氏はこの程度のレベルなのか。産経新聞は安倍内閣の御用新聞なのかと慨嘆すること頻りです。
〜産経新聞社とFNNが22、23両日に実施した合同世論調査では、安倍首相を「信頼している」との回答が3割を切った。為政者に対する不信は深刻な域に達している。 フィレンツェの政治思想家、マキャベリはトップの資質を論考した『君主論』で「人はみな外見だけであなたを知り、ごくわずかな人しか実際にあなたと接触できない」と指摘し、こう説く。「人はただ結果だけで見てしまう」
ならば結果出すことで信頼を取り戻すしかないが、現状はどうか。28日には、6月の有効求人倍率が43年4ヶ月ぶりの高水準となったことや、就業者数が54ヶ月連続で増加したことが発表された。第二次安倍内閣発足以降、日経平均株価は倍増し、自殺者は減り、今年4月1日現在の大学生就職率は過去最高を記録した。
結果は出ているにもかかわらず、内閣支持率が低下しているのはなぜか。既得権益を手放したくない守旧勢力が、安倍政権を貶めるために仕掛けたレッテル貼りと印象操作は、具体的成果すら見えなくしてしまう〜
安倍政権の内閣支持率が低下しているのは決して守旧勢力のレッテル貼りや印象操作のせいではありません。安倍内閣の政策と結果は高く評価されるものです。
しかし、たとえ結果が出ているとしても「安倍首相の人間性が信頼できない。偉くなれば嘘を幾ら言っても許されるのか」と国民が思っているからではないでしょうか。OUEN 塾で若者に「あるべき道」を教え諭す立場として「嘘を言うことは悪いことだ。しかし、偉くなったら嘘を言ってもいいんだよ」とは言えません。
論語の『信なくば立たず』の通り、人の上に立つ人は、軍備や食糧よりも信頼が第一であり、トップリーダーはフォロワーの範となるべく、誰よりも身を清くするべきだと思います。
孟子の言葉『俯仰天に恥じず』(自分自身にやましいことがなく、潔白であること)を正々堂々と言える言動を心掛けることです。その前に『瓜田に履を納れず』である必要がありますが。
小林 博重
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