「金持ち喧嘩せず」
金持ちは利に聡く、喧嘩をすれば損をするので、人と争うことはしない。または、優位な立場にある者は、その立場を失わないために、人とは争わないようにする。
自分の利ばかり追いかけている情なしのガリガリ亡者の諺なのかもしれませんが、豊かな人生を送る箴言として私は下記のように解釈したいと思います。
人格者と言われる有徳な人は、心の貧しい人とは喧嘩しない。
人間には、今は心のレベルが低い人であっても、成長したい、豊かな心を持ちたい、人のお役に立つ仕事をしたい等、向上心がある人は、教え甲斐があるし、叱り甲斐がある。そんな人は一所懸命努力するし、人間としてのしっかりした考え方を身に付けることができる。
しかし、自分の利だけしか考えない、考えが浅薄な、向上心がない、人間として魅力がない人は、教育するとか叱るとか、全くと言っていいほどそんな労力をかける価値はない。喧嘩する価値はない。 *一般的に「喧嘩」は冷静さを失った時にするものですから、心の金持ちは喧嘩はしないのです。
世の中には喧嘩(諭す意味で)する価値がない人がわんさといます。そんな価値がない人とは、当たり障りのないお付き合い(お付き合いしなければならないのでしたら)で済ますということでしょう。
小林 博重
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