プリミティブな原理原則を守る

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今日のNHKは午前に衆議院にて、午後は参議院にて閉会中審査が放映されていました。与党は前川氏を攻め、野党は政府と官僚を攻めるというワイドショーを彷彿とさせる当に見世物の感を呈していました。私からすれば、どっちもどっちです。
国を憂い国のために生命を賭けなければならない国会議員や高級官僚の皆さんが、自己保身に走り、誰が見ても嘘だと思うことを分からなければ良しとし、法に触れなければ良しとする、国士とは程遠い下劣な人種に成り下がっていることに、一介の日本人として実に嘆かわしい惨状と思わざるを得ません。
稲盛和夫さんは「人生も経営も原理原則はシンプルがいい」と仰います。
「いったい、どうしたらいいのだろう。私は悩みました。そしてその末に行き着いたのは、シンプルなポイントに判断基準をおき、それに従って、正しいことを正しいままに貫いていこうと考えたのです。
嘘をつくな、正直であれ、欲張るな、人に迷惑をかけるな、人には親切にせよ・・・・・・そういう子どものころ親や先生から教わったような人間として守るべき当然のルール、人生を生きるかうえで先験的に知っているような「当たり前」の規範に従って経営も行なっていけばいい。
人間として正しいか正しくないか、よいことか悪いことか、やっていいことかいけないことか。そういう人間を律する道徳や倫理を、そのまま経営の指針や判断基準にしよう。経営も人間が人間を相手に行う営みなのだから、そこですべきこと、あるいはしてはならないことも、人間としてのプリミティブな規範に外れたものではないはずだ。 人生も経営も、同じ原理や原則に則して行われるべきだし、また、その原理原則に従ったものであれば、大きな間違いをしなくてすむだろう。そうシンプルに考えたのです。 それゆえ、迷うことなく正々堂々と経営を行うことができるようになり、その後の成功にもつながっていったのです」
人生も、経営も、政治も、全てそうあるべきなのです。
人の上に立つリーダーたる人は『プリミティブな原理原則』を率先垂範してこれからの若者に伝えていく使命があると思います。
私はまだまだ至りませんが、生涯を賭けてこの原理原則を守る努力を継続していきたいと思います。
小林 博重