中谷元前防衛大臣はTBS「時事放談」とフジ「新報道2001」で、東京都都議選に敗北した安倍首相へのアドバイスとして「政治家は人の意見を聞く耳を持つことが大事だ。耳を傾ける人は『かきくけこ』だ」と述べています。
か・・・家内(奥さん)。一番の応援者である奥さんが厳しい意見を言うのはよっぽどだ。本人を思って言うのだから一番に尊重しなければならない。 き・・・厳しい意見
く・・・苦情
け・・・見解の異なる人の意見
こ・・・「こんな人たち」の意見。安倍首相が都議選最終日の街頭演説で「安倍辞めろ」などと叫んでいた聴衆の一角に向かって「こんな人たちに私たちは負けるわけにはいかない」と語ったことを言っています。
なかなかの卓見です。
「『かきくけこ』の人たちの意見を聞くこと」は政治家のみならずすべてのリーダーに当てはまることです。
特に安倍一強のようなワンマンになった場合は「何事も自分が一番(考えている。だから、自分が一番正しい。人の意見を聞くことは大事だが聞く振りをしてその場をやり過ごそう)」と思い、いろいろな意見に耳を傾けないのです。ダイバーシティは形だけを整えることではなく、その本質を理解することです。そして、言動を慎むことです。
中谷氏は森友学園や加計学園に関する問題でも『あいうえお』で安倍首相の対応に物申しています。
「焦らず、威張らず、浮かれず、依怙贔屓(えこひいき)せず、驕らず」
当にリーダーが心すべきことです。
小林 博重