人の和と個を活かすこと

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毎年7月第1土曜日に開催される、第7回「群馬銀杏会(東京大学同窓会)」年次総会・懇親会に出席しました。私は群馬県出身でも群馬県に勤務したこともない人間ですが、石原信雄さん(元内閣官房副長官)に大層お世話になっているご縁で群馬銀杏会の幹事を仰せつかっております。
私の役目は、専ら会の最後の締めで東京大学応援歌「ただひとつ」とエールの指揮を執ることです。そんなことでお役に立つならと幹事を引き受けましたが「応援」は仲間を元気付けるなくてはならない特効薬なのでしょう。
東京大学は、昔は群れないことをモットーにしており、慶應義塾の三田会、早稲田大学の稲門会のような結びつきが強い同窓会とは一線を画していたように思います。
しかし、平成15年に国立大学が法人化されたことを切っ掛けに同窓会を作ろうと言う話になって、ようやく一昨年、47都道府県に同窓会が設立されたのです。名称は統一されておらず「銀杏会」「赤門会」「淡青会」の3つがあります。
(1)「銀杏会」は、東大本郷の正門から安田講堂までが銀杏並木であるため(東大の校章は銀杏)
(2)「赤門会」は、東大の赤門に因んで
(3)「淡青会」は、東大のスクールカラーがライトブルーであるため
東大卒業生は官僚や大企業サラリーマンが多くを占めており、慶應義塾の三田会のような強烈なビジネスの色彩はありません。しかし最近では起業家を指向したり、小粒でもピリッと辛いベンチャービジネスにチャレンジしたりと、それまでの安定指向ではない人生も視野に入れている学生が増えてきているようです。
若いうちに自己実現をしたいと思うこともあり、日本の出来上がった組織でコツコツと「丁稚奉公」から階段を駆け上がると言う旧来型のエリートコースよりも、リスクを取ることをを厭わないベンチャー精神を持つ学生が増えたとと言うことでしょう。 それぞれの人生、ダイバーシティの時代です。私はいい傾向だと前向きに捉えていますが、一攫千金を狙いコツコツ努力することを忘れないでほしいものです。
OUEN Japanには、様々な学生が来ますが、圧倒的に女子が多いのです。男子と女子のDNAが違うからなのか。
女子は今までいろいろハンディがあって、ようやく女性の時代到来と、当にダイバーシティの時代は女性の時代なのでしょう。ハンディが人間を強く逞しく変えると言うことです。
東大銀杏会からダイバーシティ、女性の時代まで、21世紀は人の和と個を活かすことが社会を変えることのキモなのではないでしょうか。
小林 博重