瓜田に履を納れず、李下に冠を正さず

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「瓜田に履を納れず」
「李下に冠を正さず」
誤解を招くような行動は慎むべしとの戒めです。特に人の上に立つリーダーたる人は権力を悪用することができるわけですから、如何に自分の言動は正しく公平であると思っても、決して人に疑われることはしてはいけないのです。
若い時は、一本気で正義感旺盛な気性が災いし、森の石松よろしく「若気の至り」で人との衝突が間々ありました。
「自分は正しく、相手が間違っている。自分を認めない人なら、それはそれでいい。我関せずだ」と人間関係を悪くしてしまうのです。
自分を客観的に見つめることができない、まるで子どもそのものです。「幼子の心を持つ」ことは、「素直な純な心を忘れない」ことであり、自分に固執して頑なになることではありません。
ぬるま湯の生簀から飛び出し飛び込んだ日本海は、荒れ狂う冷たい大海でした。
七転八倒、七転び八起き、紆余曲折を経た一本独鈷の20年でしたが、本質志向を心掛けること、現場主義に徹することにより、自らの問題点を見つめ直し、得意技を磨くことができたのだと思います。
上記二つの諺が教えることは、私の経験と人の情け、メンターからの教えにより私の血肉になっていると思います。
昨今の日本の政治の劣化を見るにつけ、他山の石として改めて我が身を引き締めたいと思うものです。
小林 博重
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