安倍首相の通常国会閉会を受けた会見を視聴しました。異例とも言えるお詫びと反省から始まった会見でしたが、私には「言い訳のためのお詫びと反省」としか受け取れませんでした。まるで駄々っ子の子どものようです。野党の本質を外した質問に声だかに反応したことを反省するとは真摯な反省とは言えません。自分の至らなさを真摯に反省することでなければ、国民は首相を心から信頼することができないのではないでしょうか。
相手を攻撃することに終始し、心からの反省は敗北と思う。勝てば驕り、謙虚さは微塵もない。支持率が落ちたときには「国民に丁寧に説明する」と言って謙虚さをアピールする。これは政府・与党に限る話ではなく、野党も似たり寄ったりです。責任がない分だけどうしようもない。
改めて稲盛和夫さんの「6つの精進」を思い起こし、肝に銘じたいと思います。
1. 誰にも負けない努力をする
2. 謙虚にして驕らず
3. 毎日の反省
4. 生きていることに感謝する
5. 善行、利他行を積む
6. 感性的な悩みをしない
今日(20日)の稲盛和夫箴言集は、『才能を私物化しない』です。
どのようにすぐれた能力も、それが生み出した成果も、私に属しながら私のものではない。才能や手柄を私有、独占することなく、それを人様や社会のために使う。つまり、おのれの才を「公」に向けて使うことを第一義とし、「私」のために使うのは第二義とする。謙虚という美徳の本質はそこにある。
小林博重