アウフヘーベンできる人財の育成

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東京都の築地市場の豊洲移転問題は、豊洲移転と築地再利用の方向性に話が展開しそうな流れです。小池知事が最近よく口にする言葉は「アウフヘーベン」(止揚)だとか。
アウフヘーベン
テーゼ(命題)とアンチテーゼ(反対命題)の折り合いをつけて、本質的に統合してジンテーゼ(合)にアウフヘーベン(止揚)すること
イノベーションとは既存の知と別の知を組み合わせで新しいアイディアを生み出すことですから、小池知事が言うところの「アウフヘーベン」と思考方法は似通っています。
早稲田大学ビジネススクール准教授の入山章栄さんは、ダイバーシティには2種類あるとお話しされています。
一つはタスク型
能力や経験、考え方など目に見えない価値の多様化
もう一つはデモグラフィー型
性別や国籍、年齢など目に見える属性の多様化
昨今、ダイバーシティが叫ばれていますが、デモグラフィー型への指向に偏っているように思います。まず表面を取り繕うことは大切と思いますが、それで事足れりでは何のためのダイバーシティなのか、女性や外国籍の優秀な人財が宝の持ち腐れになってしまうことになりかねません。
一元的な価値観からの脱却が求められていると言う本質志向を忘れてはならないと思います。
アウフヘーベンするためには女性や外国籍の人財が不可欠なのです。
OUEN Japanは、世の中の問題をアウフヘーベンできる人財の育成に心血を注ぎたいと思います。
小林 博重