今日は、日本国憲法施行から70年憲法記念日です。日本国憲法施行と東大応援部創部は同じく昭和22年です。
産経新聞の一面では論説委員の阿比留瑠比さんが、佐藤愛子さんのベストセラー『九十歳。何がめでたい』をもじって「憲法70歳。何がめでたい」と大見出しで日本国憲法70周年を論じていました。確かに、70年間一度も改正されていない憲法もどうかなと思います。
松尾芭蕉が「奥の細道」の旅の中で見出した蕉風俳諧の理念の一つに『不易流行』があります。
「不易」はいつまでも変わらないこと。「流行」は時代時代に応じて変化すること。本質は決して変えてはならないものですが、また、新しく変化を重ねていかなければ時代に取り残されてしまい生存が危ぶまれるという現実があるのです。「不易」の本質は、不動の哲学を持ち、それを基軸にして新しさを追求していく流行性にあるのだとも言えます。何でも墨守していればそれで良しという頑なな発想こそが時代に取り残され死滅の運命を辿る恐竜に成り下がるのだと思います。
私のGWは読書とウォーキングの1週間です。今日のウォーキングのコースは、
外苑前〜外苑西通り〜四谷〜靖国通り〜(靖国神社)
〜(千鳥ヶ淵緑道)
〜(千鳥ヶ淵公園)
〜半蔵門
〜(国立劇場)〜(最高裁判所)〜三宅坂〜青山通り
〜永田町〜赤坂見附〜(高橋是清翁記念公園)
〜青山〜(絵画館)
〜外苑前。約2時間半のコースです。
※写真はクリックすると拡大表示されます。
4月初めは桜花爛漫。靖国神社や千鳥ヶ淵緑道は人手で立錐の余地もなかったのですが、1か月後の今日は、若葉萌える新緑一色。人手は疎ら。ゆったりとウォーキングを楽しみました。
春夏秋冬。自然は実に正直です。人間以外の生きとし生けるものは正直に生きています。人間だけが嘘をつく。もっと正直に生きればいいのにと思います。皆、自らによかれかしとの思いがあるからなのでしょう。しかし、実はそうではないと思います。自然体でそのまま生きるほうが人間関係は良くなるし長続きするのです。人生そんなものです。意外と簡単なことのように思います。
『品格を磨く』(高野登。ディスカヴァー・トゥエンティワン)に「品格は大人(たいじん)に宿る」とありました。
「小学」・・・人としてあるべき当たり前のことを身に付ける。小学とは「自分をつくる」こと
「大学」・・・相手に対して、自分を修める。他者の思いを修める。相手の心の中に届くものを自分の中に持つ。
自分のために自分自身に責任を持つのが「小学」の学び。
相手に対して自分自身に責任を持つことが「大学」の学び。これができている人を「大人(たいじん)」という。
人の役に立つために、自分の心を修めていきたいものです。
小林 博重