梶山千里先生が瑞宝大綬章の栄に浴されました。誠におめでとうございます。
梶山先生は昭和39年九州大学工学部を卒業され、九州大学大学院、マサチューセッツ大学大学院を修了されました。九州大学総長や日本学生支援機構(JASSO)理事長の要職をお務めになり、現在は公立大学法人福岡女子大学理事長・学長でいらっしゃいます。
私は、平成26年1月にNPO OUEN Japanを設立しましたが、そのおり梶山先生には理事をお願いいたしました。
梶山先生はざっくばらんなお人柄で、私のような武骨者でも快く受け入れてくださる大人(たいじん)でいらっしゃいます。彼の人脈は幅広く、学界・教育界のみならず、政官財界に及んでいます。私は東大応援部の大先輩である篠沢恭助さん(元大蔵事務次官、国際協力銀行総裁。現資本市場研究会理事長)のご紹介で数年前にお目に掛かり、望外のお付き合いをさせていただいております。そのご縁でOUEN Japan 理事をお願いし、快くお引き受けいただきました。ありがたいことです。
来年2月に開催する【OUEN塾in福岡】は、梶山先生のつぶやきが切っ掛けで2年がかりで形になったものです。
「九大総長の時からずっと思っていることがある。九大は旧帝大のなかでも受け入れている留学生はトップクラスであるのに、殆どが東京の会社に入社し福岡に留まる人はごく僅かだ。留学生には、日本と母国の橋渡し役をしてもらいたい。東京に行くなと言っているわけではない。その使命を果たしてくれるのならどこでもいいのだが、福岡には留学生に魅力的な会社はないのか。あっても留学生は知らないのか。会社は採用したいと思ってもどうしたらいいのか分からないのか。留学生と福岡の会社とのパイプが細い詰まっているのではないか。
また、県や市は就職直前になって留学生をサポートして福岡に就職してもらおうと一所懸命頑張っているがなかなか成果は上がっていないようだ。やはり1〜2年生の低学年の時に福岡を知り理解することが必要なのではないか。彼らは日本に興味・愛着を持って留学している。それを更に深めるサポートをしなければ福岡には定着しない。折角の彼らの思いに応えることはできない。日本嫌いになって母国に帰っていくことは日本にとっても大損出だ。
小林君もそんな想いでOUEN Japanを設立したんだろう。まずは福岡でやってみてはどうだろうか。多方面の人は紹介するよ。頑張ってみないか」
梶山先生はOUEN Japanの大恩人です。【OUEN塾in福岡】から【OUEN塾in東京】へ、【OUEN塾in関西】へ、【OUEN塾in石川・金沢】へ。OUEN Japanのミッションを日本各地に大きく拡げていきたいと思います。
小林 博重