自利利他の精神を学ぶ

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昨日、西武信用金庫高橋理事を訪問し、「ビジネスの基本」について四方山のお話しをいたしました。
金融機関は、メガバンク、地方銀行、信用金庫、信用組合、農業協同組合の他、店舗のないネットバンク等、私が銀行員だった20年前とは様変わりの様相を呈しています。昨今、銀行が合併する話は珍しい話ではありません。その百家争鳴のなか、西武信用金庫は実質業界1の実績を残しており、これからの益々の成長が期待される金融機関です。『西武信用金庫はお客様を絶対的に支援する』という単行本も出版されました。
過日、落合理事長にお会いしその経営哲学を拝聴しましたが、落合さんの薫陶を受けていらっしゃる法人・個人マーケットの旗振り役である高橋さんのお話しもじっくり拝聴したいと思い、お目に掛かりました。
示唆に富むお話をお聴きしたなかで特に印象に残ったことは「西武信用金庫は自利利他の精神でお客様を支援している」と言うことです。
高橋さんが仰るには「今日の金融業界で生き延びて成長していくには以前にも増して並大抵のことではない。生き延びるために何をするべきかを絶えず考えている。考えに考えた結果、お取引先のために尽くすことが究極には西武信金のためなのだと思って仕事をしている。完璧な人はいない。皆さん、何かのことで困っている。その困ったことを解決してあげることが西武信金のミッションだ。金融機関はお金の貸し借りが業務だが、その前にお客様が困っていることを解決することをお手伝いする。そうすれば自ずから本来業務に繋がってくる。そのときに西武信金本来の仕事をすればいい。自分の利を考える前に人さまの利を考える。自利利他の精神とでも言うのだろうか。必ず自分の利に跳ね返ってくると思って仕事をしている」
当に“我が意を得たり”「忘己利他(もうこりた)」は人間修行の極めつけの境地ですが、その域に達しなくても「自利利他」であれば凡人でもできることです。「自利利他」の精神を決して忘れることなく仕事に励めば、ビジネスの成長軌道に乗ること間違いなしと思います。
小林 博重