久しぶりに旧制寮歌を聴きました。第一高等学校を筆頭として8つ(東京・仙台・京都・金沢・熊本・岡山・鹿児島・名古屋)のナンバースクール他、松本・高知・新潟・水戸等。明治・大正時代の旧制高等学校進学者は同世代の1%程度だったとか。彼らは無試験で七帝国大学(北海道・東北・東京・名古屋・京都・大阪・九州)に進学しました。現在の大学進学率が約50%であることを考えれば、旧制高校〜旧帝大卒の若者は超エリートだったわけです。
彼らが日本のリーダーとして世界に冠たる大日本帝国を支えるのだという意気は現代の我々は見習うべきであると思います。また、旧制高校では住まいは全寮制であり、学生時代を共に過ごした人間関係がその思いを一層強いものにしたことは疑問の余地がありません。
彼らは毎年「寮歌」を作詞作曲し、優秀作品を選出し、寮歌祭をはじめいろいろなシーンで高歌放吟しました。
日本三大寮歌は第一高等学校「嗚呼玉杯に花受けて」、第三高等学校「紅萌ゆる丘の花」、北海道大学予科「都ぞ弥生」と言われておりますが、その他にも名曲は数多あります。私が好む寮歌は「青年の意気」を力強く謳っている下記の2曲です。
「北の都に秋たけて」(第四高等学校・金沢)
自由のために死するてふ
主義を愛して死するてふ
男の児(おのこ)の意気地今もなお
石(いわ)に砕きて砕き得じ
「新潮走る」(第六高等学校・岡山)
混濁よ それ人の世か
粉乱よ それ世の様か
されど悲歌せじ徒(いたずら)に
吾等の使命重ければ
市(まち)の叫びを他所(よそ)にして
永遠(とわ)の理想に進まなむ
現在の於いても大学生・留学生が住まいを共にしコミュニケーションを高めることは人格を高めることに大いに貢献することであると思います。
OUEN Japanはそのような想いで事業を展開していきたいと思います。
小林 博重