産経新聞オピニオン欄の『透明な歳月の光』に、曽野綾子さんが【高齢者「75歳から」提案】を書かれています。先頃日本老年学会が高齢者の年齢を75歳以上と決める提案をしたことに関してのご意見です。
〜100歳まで生きる人が多くなったという時代に、そして100歳に近づくほど、人の世話にならねばならないのに、70歳半ばから遊んで暮らしていたら、社会はとてもやっていけない。(中略)私が体力がなくなったと感じたのは、85歳を越えてからだが、それも結果だろうと悲しんでもいない。
政府の差し金ではなく、聖書にも「働きたくない者は食べてはならない」という部分がある。これを読み間違って「働かない者は食べてはならないと言うのか!」と怒る人がいるが、それは読んだ人の早とちりである。聖書は弱者を放置せよ、とは決して言ってはいない。働く意欲を持たない人が食べる資格がないことを戒めただけだ。
しかし、こういう道徳的原則も忘れられて、今は人々が遊べる社会だけが、政治的成功だとみられている。〜
当に我が意を得たり。
私は還暦4歳ですが、50代では感じることがなかった体力の衰えを徐々に感じつつあります。これは避けることができない現実ですが、これからは曽野さんにあやかり、90歳まで現役を続けるために、体力の衰えを騙し騙ししながら、その不足分を気力でカバーしていきたいと思います。
小林 博重