怒らないコツ

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「脳が知っている怒らないコツ」(加藤俊徳著。かんき出版)を読みました。私自身、怒ることでその場は気分がすっきりしたことがあるものの、後から考えると反省することしきりで、怒らない人を見習いたいと常々考えていました。
よく「怒る」と「叱る」の違いが言われます。怒るは、「感情が高まる」の意味から、腹を立てること。叱るは、目下の者の言動に対し、欠点を強くとがめ戒めること。また、怒るは、感情の赴くまま不満を爆発させることなので目上の人に対しても使われ、世間の風潮など抽象的なことに対しても使われるのに対し、叱るは「良い方向へ導こう」という指導の意味があり、指導する人と指導される人という関係がなくては成り立たない言葉であるため、「子供を叱る」「部下を叱る」のように、必ず目下の者に対して使われます。
怒るは感情的であり、怒っても何ひとついいことはないのです。この本を読んで、なかなか理解できないこと、私ができそうもないことがありましたが、私が実行してみよう、これならできると思ったことは、
1. 感情を抑えるために、売り言葉に買い言葉の言い合いをしない。問題を一時棚上げにする。
2. 対等と思うから怒りの感情が湧いてくる。レベルが違うと思うようにする。決して尊敬する人には怒らないだろう。
3. 怒っている人は「対処できなくて困っている人である」。困っている人と言い争うような大人げないことはしない。
4. 同じカンジョウでも、感情ではなく「損得」勘定で考える。
5. 怒らなければならないときは、「人を救う」ときだけである。そのときだけは、怒髪天を衝く怒りを発しなければならない。
すなわち、バランス感覚を持てということです。いろいろな意見を受け入れる度量を持つこと。人生にはいろいろな価値観があり、そのなかで人は生きていることを認めることです。ある意味、大人になることです。
小林 博重

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