何年来お目にかかっていなかった人から会いたいとお電話があり、どんな用事か問うこともなくお会いしました。どんな話ですか?と聞くこともできますが、それを聞いて会うか会わないか判断することをしないのであれば、わざわざ私を思い出してお電話いただいた人のことを思うと、訳も聞かずお会いすることが礼儀であると思ったのです。
日常の雑談から入り、本題に入りました。一代で築き上げた会社を一人娘にバトンタッチをしたいのだが、これからの経営環境や娘の経営能力を勘案すれば親としてどういう形が最善か頭を悩ます歳になったとか。 そんな大事な話を何年来会っていない私に相談するとは如何に。
「やはりこんなことは信頼ができる小林さんだと思った」と。また「何年もお会いしていない小林さんにお願いする話ではないと思ったが、本音で話ができる人は小林さんだと思った」と泣かせるようなありがたい話です。
「そこまで頼られたのなら一肌脱がなければ男じゃない」「私は知恵は持ち合わせていないが、誰にも負けない温かい人脈がある」てなわけで、早速然るべき人にアポイントを入れました。オーナー社長はあまりの早業に驚いていらっしゃいましたが、これが私の[得手に帆あげて]です。 人間は信頼が第一です。それと、義理と人情の男の世界です。やはり、鶴田浩二や高倉健の任侠人生が美しい男の生き様のようです。 小林 博重
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