昨日、赤坂の割烹で、大学同期の3人で懇親の席を持ちました。
私は銀行を21年勤めて辞め、その後は一本独鈷の素浪人ですが、二人は一流企業役員にまで昇り、今は半ば悠々自適の身です。とは言っても、彼らは引く手あまた。齢60代半ばとは言っても、これからが第二の人生のスタート台に立ったばかり。一般的には、
彼らは成功者、私は落伍社と定義づけられそうですが、今となっては差に非ず、元気で頑張る意気揚々の三人です。
60歳代半ばになると、同期はてんでバラバラ。私の大学時代は、法曹界・中央官界・一流企業への就職が定番でした。今はベンチャービジネスの起業家の道を行くことが珍しくはありませんが、40年前の当時、特に東大卒は出世の階段(エスカレーター)を登る人生のみが全うな人生という時代でした。
三人で「幸せな人生」について語り合いましたが、「小林が歩いてきた人生は、苦労も多かったかもしれないが、結構幸せな人生だったのではないか。これからのことを考えると、活き活きして第二の人生を送るトップバッターなのではないか」との結論になりました。私も、(お金の面はいざ知らず)人生山あり谷あり、考え方が180度替わってしまった人生であり、これからも楽しい後半生が待っていると思っています。
しかし、また、二人が言うには、「それも奥さんがおまえの好き勝手を許してくれる実に賢夫人だからだ。離婚されなくて良かったな」が落ちになりましたが。今考えるとその通りです。何回か離婚の危機という雰囲気は感じたことがありましたが、妻が偉かったのでしょう。基本的な考えとして、私は所有価値よりも利用価値を重視するリース派に替わりましたし、人生はそれが一番幸せなのではないかと思います。一つ、人にご迷惑を掛けないこと。結論として、妻に「お父さんと結婚していい人生だった」と死んだあとでも言ってもらうことですね。
小林 博重