本日、『ビジネスZEN入門』(松山大耕著、講談社+α新書)を読みました。気付きが多い良書でした。特に、今の私にとって心に残った文章をいくつか。
〜地域貢献活動をしたい、ソーシャルビジネスをしたい、というように他人や社会のことを真剣に考え、実際に行動に移す人たちがとても多くいます。しかし、そういった若い人たちに会うときに、気になることもあります。その一つは、社会に貢献したいという素晴らしいビジョンがあっても、それが長期的に無理なく循環できるシステムにまでなっていないということです。そうした活動を続けていくためには、それなりにお金を稼ぐ手段を考えなければなりません。その点に関して、より現実的になることは決して悪いことではなく、むしろとても大切なことです。さらに、「いいこと」をするためには、精神的にタフでなければいけません。自分自身が肉体的、精神的に健全でなければ「いいこと」はできない。その面で自分自身の心のケアをできていない若者が多いと感じます。〜
〜「最高のウイスキーは、できのいい樽のウイスキーだけをブレンドしてもつくることはできません。どうしようもないなと思えるような、できの悪い樽のウイスキーを少し混ぜてやらないと本当によいウイスキーはできないのです」(サントリーのチーフブレンダ―輿水精一さんの言葉)。経営者をはじめ、組織をまとめる立場の人は、「できない人間」を排除するべきではありません。そうした人をいかに生かしていい組織を作り上げるかを考える「ブレンダ―」でなければならないのです。〜
〜仕事で失敗をしても、それを成長のために一つの肥やしと認識するか、失敗してしまった、俺はもう駄目だと認識するか。起こった結果は一つであっても、認識の違いによって全く違った意味を持ってくるのです。〜
改めて学ぶこと
1. 思いをビジネスにまで昇華させること。ウインウインのビジネススキームを考え抜くこと。
2. 肉体的、精神的にタフであること。「いいこと」をするためには、心身の健康が基本であること。
3. リーダーは、人のいいところを見て褒めること。人は誰でも得手不得手がある。人の得手を生かし、活性化した組織を作り上げること。
4. 失敗を糧にして、明るく前向きにチャレンジすること。反省はしても後悔はしないこと。
小林 博重