齋藤孝さんの『田中角栄』(朝日新聞出版)を読みました。やはり、田中角栄は天才と思いますが、「熱と情」において人の心を鷲掴みにする当に“人たらし”であったと思います。
史上最年少の44歳で大蔵大臣に就任した際の幹部・職員に向かって発した挨拶
〜私が田中角栄だ。小学校高等科卒である。諸君は日本中の秀才であり、財務金融の専門家揃いだ。私は素人だが、トゲの多い門松を潜ってきて、いささか仕事のコツを知っている。大臣室はいつも開けてある。上司の許可を得なくていいから、いつでも大臣室に来てくれ。できることはやる。できないことはやらない。しかし、全ての責任は、この田中角栄が負う。以上〜
学び:簡潔な話がベスト、オープンマインド、相手を立てる、得手を活かす、苦労が肥やし、人のために尽くす、独りで責任をかぶることができる人がリーダー
また、19歳で建築事務所を設立して、早朝から深夜まで、率先して馬車馬のように働いていたとき、自分に言い聞かせていたこと
〜社長でございといって、椅子にふんぞり返ってちゃあ、社員は動きはしめえ。人を動かそうと思ったら、一番に自分が働くことだ〜
学び:率先垂範が一番人を動かす極意、人は働くために生まれてきた
田中角栄元総理の爪の垢を煎じて飲みたいものです。
小林 博重