稲盛和夫さんの『成功の要諦』(致知出版社)を読み返していました。
第四講 人生の目的―人は何のために生きるのか
〜災難や苦難に遭ったら、嘆かず、腐らず、恨まず、愚痴をこぼさず、ひたすら前向きに明るく努力を続けていく。これから将来、よいことが起きるたびにこの苦難があるのだと耐え、与えられた苦難に感謝する。よいことが起きれば、驕らず、偉ぶらず、謙虚さを失わず、自分がこんなよい機会に恵まれていいのだろうか、自分にはもったいないことだと感謝する。これが素晴らしい人生を生きるための絶対条件です。〜
今の自分に一番言い聞かせたい箴言です。苦難にも感謝することは至難の業です。凡人の私にはできることではありませんが、稲盛さんはそれを理性で対処するのだと仰います。「よいことに合っても悪いことに遭っても、何事にも感謝するということを理性にインプットし、発揮するようにすることだ」と。
「世のため人のために尽くすことによって、自分の運命を変えていくことができる」というお話しも、初めは理性で対処していてもだんだん心からそのように思うようになるものです。まずは、理性で「思う」ことですね。
小林 博重